柄や文様にこめられた意味やストーリー

let us explore more about the meanings of each pattern, and the stories that follow each patterns.

多くの衣装や用具、調度類の表面に施された種々の美しい柄や絵は、「文様」または「模様」と呼ばれます。

文様と模様は、互いに独自の特徴をもって表されます。貴族の公家文化を受け継いだ上方の織物文化圏では「文様」が、また町人・武家文化の爛熟した江戸の染物文化圏では「模様」の語が比較的多く使われたといわれています。

分類方法としては、植物文様や動物文様、自然文様など、文様を固有名詞で分類して括ったものが一般的です。ほかに正倉院文様や有職文様のように、その図柄の所在や用法などで括る分類法もあり、宝尽くし文様や江戸解き文様、御所解き文様のように由緒や故事来歴に起因して分類する手法もあります。
このサイトでは、最も一般的な「文様の固有名詞による分類方法」でご紹介しています。
ただ、大抵の文様は一つの分類だけにおさまらない幾つかの表現を持っていて、用法や意味合いによって分類が分かれ、併存することになります。

そうした繁雑さは文様の持つ多様性を表しており、文様を使用する時々の深い意味合いがあったことを物語っていると言えるでしょう。過去の人々の生活が諸事万端にわたって、詳細な意味があって活動したことの裏付けを文様が説明してくれています。それこそが文様が多様な意味を持っている理由なのかもしれません。

そんな和柄や文様がもつ意味やストーリーに触れることにより、少しでも理解を深めていただく機会になればと願う一方、型にはまらず、自由にもっと気軽に、日本の素晴らしい文化の一つである着物をあなたの日常に取り込み、何より楽しんでいただけることを願っています。

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