この帯に描かれている柄・文様
Japanese patterns and motifs used in this obi
毘沙門亀甲
Triple tortois
持国天・増長天・広目天と並ぶ四天王の一尊である武神、毘沙門天の甲冑の文様に使われた ことからこの名が付いた、3つの亀甲を山の形に組み合わせ連続させた文様。モチーフが隙間なく配されたものだけでなく、互い違いに配されたものも見られます。
桧垣
Cypress tiles
薄く削った檜を網代のように組んだ垣根「檜垣」をモチーフにした幾何学的な文様。着物や帯、白生地の地紋として多く用いられています。菊唐草や梶の葉を散らしたものなど、さまざまな表現を見ることができます。
山路
Mountain road
折れ線を山に見立てた幾何学的な文様で、鋭角に連続させたものを「鋸歯文」と区別して呼ぶことがあります。縁飾りに多く見られますが、主体となる文様を引き立て全体にリズムと統一感を与える目的で、能装束や小袖の地紋にも多用されています。