■ 唐織|地紙花蝶文 ■
この帯に描かれている柄・文様
Japanese patterns and motifs used in this obi

扇面
Folding fan surface
広げた際、さまざまなモチーフを描くことができるのが、扇文様の楽しいところ。明確な呼び分けのルールがある訳ではないようですが、扇の中に季節の草花や動物、道具や生活用具など器物、幾何学文様などを配したものが「扇面文様」と呼ばれることが多いようです。

蝶
Butterfly
歴史のある文様で、奈良時代に中国から伝わり、平安時代に有職文様として公家装束などに取り入れられたところから、広く知られるようになったといわれています。「蝶」の中国語での発音が、80歳を意味する語と同じ音であることから、長寿の象徴とされてきたようです。

桜
Cherry blossom
貴族が桜の観賞を楽しむようになったのは平安時代、以降文学や美術にも登場するようになりますが、それまでは梅の観賞の方が一般的だったといわれています。山桜をモチーフとしたものから始まり、八重桜、枝垂れ桜と種類が増えていき、江戸になる頃には「桜川」や「桜楓」、「花筏」などの組み合わせ文様も見られるようになりました。