来年の干支「うさぎ」の和柄のお話

来年の干支「うさぎ」の和柄のお話

こんにちは。
みなさまにとって今年はどんな年でしたか?
もうすぐ2022年も終わりに近づいてきました。

年賀状も書き終え、おせちの準備中といったころでしょか?

来る2023年は「うさぎ」年ということで、ちょっとだけ、きものや帯に用いられる「うさぎ柄」について書いてみます。

 

 

 

 

「うさぎ」は、漢字で「兎」と書きます。実はこの漢字は、象形文字でうさぎがうずくまっている様子を表したものと言われています。そういわれれば、なんとなく...ですね。
また、うさぎは草を食べるので、草冠がついた「菟」とあらわす場合もあるようです。

現代では、多くの絵本に登場したり、キャラクターに使われたりと「かわいい」モチーフの代表として定着していますが、きものや帯の柄、文様として用いられる際は、野山を駆け回る野生動物としてのイメージがその意味になったといわれています。

「かわいい」や「寂しがりや」のイメージが強いうさぎですが、きものの世界では、その大きな耳と優れた聴覚から「物音をよく聞き取ることができる」、また、そのすばしっこい動きから「健脚」というイメージで、「明朗快活」「質実剛健」を表すとされ、古くからは武士に好まれたとされています。また、「多産」「子孫繁栄」の象徴として、女性にも好まれてきました。

 

 


「うさぎ柄」の多くは、耳をピンと立てていたり、長く強調された手足で飛び跳ねていたりしている姿が用いられています。また、みなさんも「満月でうさぎが餅をついている」というお話しを聞いたことがあるかとおもいますが、「月にうさぎ」や「杵を持ったうさぎ」という定番の組み合わせもあります。
月のうさぎの由来は、インドの説教仏話「ジャータカ神話」の物語のひとつとして日本に伝わり、今昔物語集として広まった「三獣行菩薩道兎焼身語」という物語だといわれています。

Obico のオリジナルきもの帯バッグにも「月野兎」という名前のバッグがあります。
このバッグには「うさぎ柄」は用いられていませんが、裏表で全く違った帯地を使い、フラットバッグとボストンバッグに「変身」できることから、「月野兎」と命名させていただきました。

 

 


そうです。お察しの通り日本のみならず世界で大人気のアニメ「セーラームーン」の「月野うさぎ」です。

こちらのリンクからこのきもの帯バッグの詳細をご覧いただけます。

話はそれてしまいましたが、2023年も「うさぎ」のように元気で健康にお過ごし下さい。